ピリピ1:1~11

あなたがたのうちに良いわざを始められたかたが、キリスト・イエスの日までにそれを完成して下さるにちがいないと、確信している。(6)

 ピリピはマケドニヤの地方の第一の都市であり、ローマの植民都市でした。パウロは「マケドニヤに渡ってきて、私たちを助けてください」と懇願する夢を見て、マケドニヤでの宣教を決意します。このピリピの教会はパウロのマケドニヤ伝道の最初の結実でした。ピリピ教会はパウロの異邦人伝道を経済的にも支えて行く教会になりました。
 パウロはローマの獄中からピリピ教会に手紙を書いています。パウロにとってピリピ教会のために祈ることは大きな喜びでした。確かにピリピ教会もいろいろな問題を抱え、また様々な困難にも直面していました。けれども、パウロは、ピリピのキリスト者たちの中に良いわざを始められた神は、必ずそれを完成させてくださると信じていました。そしてピリピ教会の兄弟姉妹たちのうちに主への愛が、またお互いへの愛が増し加わり、正しい判断力が与えられ、神の栄光とほまれをあらわすことができるようにと祈るのでした。