ガラテヤ1:1~5

人々からでもなく、人によってでもなく、イエス・キリストと彼を死人の中からよみがえらせた父なる神とによって立てられた使徒パウロ、(1)

 ガラテヤ人への手紙はパウロがガラテヤ地方の諸教会に書き送った手紙です。ガラテヤ地方がどこを指し、またパウロがどの時期にそこを訪問したかについてはいくつかの説があり、確定していません。ただいずれにしてもこの手紙の受け手の教会は、パウロの宣教によって主イエスを知り、喜びをもってその救いを受け入れました。ところが、パウロがその地を去って、次の地方に進んで行ったとき、残されたガラテヤの諸教会は大きな問題を抱えることになります。パウロは心配し、戸惑い、また怒りながらこの手紙を書いています。
 この挨拶の中で、パウロは自分が人によってではなく、イエス・キリストと父なる神によって立てられたと言います。読み進んでいくと分かってくるのですが、パウロの使徒性を否定し、パウロが使徒として神に立てられた存在であることを否定する人たちがいたのです。主は私たち一人一人にも使命を与え、主の働きのために立てていてくださいます。