Ⅱコリント12:14~18

わたしたちは、みな同じ心で歩いたではないか。同じ足並みで歩いたではないか。(18)

 パウロはこの手紙を三回目の伝道旅行中、マケドニヤ地方で書いています。パウロが初めてコリントに行ったのは二回目の伝道旅行の時、そして二度目の訪問はエペソ滞在中に短期間で往復した「悲しみの訪問」、そして、これからの訪問が三度目になります。
 パウロはコリント教会には、自分たちのための報酬を求めませんでした。パウロにその権利がないというのではありません。パウロは、コリントの教会につまづきを与えるのを恐れたのです。パウロがコリント教会に経済的な負担をかけなかったにもかかわらず、それでも、パウロは自分たちからむさぼりとっていると非難する人たちがいました。しかし実際は逆でした。パウロがコリント教会のために多くの費用を使い、また自分自身を犠牲としてささげて、使いつくしていたのです。
 お金のことで誤解され、誤解に基づいて非難されることはパウロにとっては大きな痛みでした。パウロは同じ心、同じ足並みで歩みたいと願っていたのです。