Ⅱコリント11:1~6

わたしは神の熱情をもって、あなたがたを熱愛している。あなたがたを、きよいおとめとして、ただひとりの男子キリストにささげるために、婚約させたのである。(2)

 パウロは主イエスの十二弟子の1人ではありませんでした。そしてパウロが主イエスが最初に選ばれた十二人ではなかったことによって、パウロは使徒ではないとか、パウロの言うことの信頼性は低いとか言って、パウロが「宣べ伝えもしなかったような異なるイエス」を宣べ伝え、「違った霊」「違った福音」を持ち込もうとする人たちがいたのです。コリントの信徒たちは、そのようなたくらみに乗ることなく、伝えられた福音に立ち続けようとしていました。ただ同時に、パウロはやはり、コリント教会のことを心配していました。
 パウロはコリント教会の信徒たちを愛していました。「神の熱情をもって熱愛」していました。自分の言うことを聞く者たちを失いたくないということではありません。パウロは彼らをキリストの花嫁としてささげ、彼らがキリストを愛し、キリストに対する純粋な思いを持ち続けて生きていくことを願っていたのです。