Ⅱコリント6:1~10

(わたしたちは)悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。(10)

 神はわたしたちのためにすばらしい和解の道を開いてくださいました。それは神の一方的な恵みのわざです。しかし、この神の恵みを受け入れるには時があります。今、その救いの招きはわたしたちに開かれています。ただ、この恵みの時はいつまでも続くわけではありません。やがて救いの道が閉ざされ、もう遅すぎる、という時がきます。ですから、今の時のうちに、主を信じること、また、このすばらしい救いを宣べ伝えることがとても大切です。パウロは、まさにこのために神に仕えるしもべとして生きていました。
 主イエスを信じてからのパウロの歩みは、人間的に言うなら、決して華やかとは言えませんでした。パウロは主イエスを信じたことにとって、それまで彼に約束されていた地位も名誉も富もすべてを失いました。悲しさと貧しさがいつもつきまとうようになりました。しかし、実は彼は、すべてのものを持ち、多くの人を富ませる生涯を送るようになったのです。