Ⅰコリント15:12~19

さて、キリストは死人の中からよみがえったのだと宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死人の復活などはないと言っているのは、どうしたことか。(12)

 パウロは言います。「キリストが死人の中からよみがえられたのに、なぜ死人の復活などはないと言っているのか」。死人の復活を否定するということはキリストの復活も否定することになってしまう。そしてもし、キリストがよみがえられなかったとしたら、自分たちは嘘をついていることになってしまい、命がけで嘘を宣べ伝えるという、とても虚しいことをしていることになってしまう、というのです。それだけではありません。もしキリストがよみがえられなかったとしたら、罪の赦しなどあり得ない話で、自分たちは今もなお罪の中に、罪の支配の中に縛られていることになってしまう。主を信じてこの地上の生涯を終わった人たちは、単にはかない望みを持っていただけで、永遠に滅んでしまったことになり、そのことを本気で信じて、宣べ伝えている自分たちはすべての人の中で一番みじめで、あわれむべき存在ということになってしまう。もちろん、決してそのようなことはないのです。