Ⅰコリント7:1~7

しかし、不品行に陥ることのないために、男子はそれぞれ自分の妻を持ち、婦人もそれぞれ自分の夫を持つがよい。夫は妻にその分を果し、妻も同様に夫にその分を果すべきである。(2~3)

 コリント教会の人たちの中には、自分の魂は救われたので、自分の体は何をしても自由だと放縦にふける人たちがいた反面、禁欲的になって結婚をも禁じる人たちがいたようです。パウロはこの手紙を書いている時、結婚していませんでした。彼が一度も結婚していなかったかどうかは分かりませんが、少なくともこの時には彼は単身でした。そして、彼は単身でいることができるのであればそのようにしたらよいと勧めます。実際、パウロの宣教の働きは家族を持ってはなかなか難しかったことでしょう。
 しかし同時にパウロは人間の弱さをも知っていました。人間の自制力はあまり当てになりません。ですからパウロは「不品行に陥らないために」も、結婚して夫婦で共に歩むことを勧めます。結婚して、夫は妻のために、また妻は夫のために仕えていくのです。それは自分と相手を守るためであり、またそこには神の豊かな祝福があることを覚えていたいと思います。