Ⅰコリント4:14~20

彼は、キリスト・イエスにおけるわたしの生活のしかたを、わたしが至る所の教会で教えているとおりに、あなたがたに思い起させてくれるであろう。(17)

 パウロはとても大きな心の痛みの中でこの手紙を書いています。パウロにとってはコリント教会にいかに多くの問題があったとしても、それでもコリント教会の人たちは福音によって自分が生んだ愛する主にある子どもたちでした。パウロはコリント教会に起こっている問題を耳に聞くにつけ、コリントにとんでいきたい気持ちでいます。しかし、パウロはまず、自分の弟子であったテモテを遣わします。パウロはテモテを「主にあって愛する忠実なわたしの子」と呼びます。そしてテモテを見ていたら、きっとコリントの人たちは、「キリスト・イエスにおけるわたしの生活のしかた」を思い起こすはずだと言うのです。パウロは、キリストにある自分の生き方をコリントの人たちに思い起こさせたいと願っています。そしてテモテの中にはそれがしみついていると言います。まさに神の国は単なる言葉ではありません。それは力であり、その人の生涯を変えていくものなのです。