Ⅰコリント3:18~23

だれも人間を誇ってはいけない。・・・世界も、生も、死も、現在のものも、将来のものも、ことごとく、あなたがたのものである。そして、あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものである。(21~23)

 コリント教会の分裂は、まさにパウロやアポロやペテロなどいろいろな傾倒する指導者たちの名前を語っていたとしても、要は教会の中の主導権争いでした。そして自分が一番正統的で知恵があると、それぞれが自分の正しさを主張し、そのように思い込んでいたのです。
 けれどもパウロは、人間の知恵の愚かさを暴いていきます。どれほど熱い議論をしていたとしても、コリント教会の中の議論を、耳にしながら、その愚かさを神は嘆いておられることでしょう。それはあまりにもむなしい議論でした。確かに神が立てられた多くの指導者たちがいました。しかし、教会の指導者たちは誰もコリント教会の分裂を願っていませんし、コリント教会であがめられることを願っていません。彼らはみな共に主に仕え、コリント教会の人たちに仕える者たちだったからです。神はすべてのものをコリントの人たちのために備えてくださいました。しかしそれはコリントの人たちが自分を誇るためではなく、彼らもまた主のものとして生きるためでした。