Ⅰコリント1:1~3

コリントにある神の教会、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの御名を至る所で呼び求めているすべての人々と共に、キリスト・イエスにあってきよめられ、聖徒として召されたかたがたへ。(2)

 コリントはギリシャにある町です。聖書の時代にはアカヤ地方というようにも言いました。パウロはその第2回伝道旅行の時に、コリントを訪ね、多くの苦難と不安の中にあって、教会を立ち上げました。パウロがその町に留まったのは一年半。パウロの宣教においては長い方でした。ただパウロがコリントを離れた後、コリントの教会は様々な問題を抱えることになります。そして、パウロはコリント教会の現状をとても心配し、心を痛めながら、この手紙を書くのです。ここに名前が記されているソステネとはコリントの町の会堂司でした。
 さて、パウロはここでコリント教会の人たちに、「聖徒として召されたかたがた」と呼びかけます。確かにコリント教会は多くの問題を抱え、「聖徒たち」と呼ぶのもはばかられるような状況がありました。しかし、キリストによって代価を払って買い取られ、キリストのものとされているという意味では、やはりきよめられた人たちであり、聖徒たちだったのです。