ローマ12:1

兄弟たちよ。そういうわけで、神のあわれみによってあなたがたに勧める。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な礼拝である。(1)

 さて、パウロは一章から八章で、パウロの語る福音について明らかにしました。それは信仰にとって与えられる神の義であり、単に私たちの過去の罪のゆるしを与えるというだけでなく、私たちに罪に支配されない自由を与え、また主の栄光を待ち望みながら歩む生涯を約束してくださったのです。そして九章から十一章では、ではこの救いは歴史の中でどのように展開されていったのかということが、イスラエルと異邦人の救いという観点から語られました。私たちは神の大きな救いのご計画の中に置かれているのです。
 この一章から十一章までの議論を受けて「こういうわけで」と、パウロはここからは福音に生きる者の歩みについて語っていくのです。この1節では、私たちの献げるべき霊的な礼拝について、それは私たちのからだを神に喜ばれる、生きた聖なるささげものとしてささげることです。それは単に礼拝のプログラムをなぞることよりもずっと大きなことなのです。