神はアブラハムを選び、その民イスラエルをご自身の宝の民として選ばれました。しかし、イスラエルの民は神が遣わされた救い主である、神のひとり子イエスを受け入れることをしませんでした。そして、主イエスを信じた異邦人たちが救われて神の民に加えられたのでした。それではイスラエルは神に捨てられたのでしょうか。
パウロは、神は捨てておられないと言います。そしてエリヤに対して神がおっしゃった言葉を読者に思い起こさせます。「バアルにひざをかがめなかった七千人を、わたしのために残しておいた」。エリヤがもう主に仕える預言者は自分一人だし、誰も自分の言うことを聞いて主を信じようとしない、と絶望の中にあった時に主がエリヤに語られた言葉です。同じように今も時も「恵みの選びによって、残された者がいる」とパウロは言います。主は選ばれたイスラエルの民を全く捨ててはおられなかったのです。