使徒行伝24:1~23

ただ、わたしはこの事は認めます。わたしは、彼らが異端だとしている道にしたがって、わたしたちの先祖の神に仕え、律法の教えるところ、また預言者の書に書いてあることを、ことごとく信じ・・・。(14~15)

 パウロの暗殺計画の裏をかくようにパウロがカイザリヤに移送されたことを知って、ユダヤ人たちは総督ペリクスの元に、大祭司アナニヤ、長老数名、弁護人テルトロを送ります。そして総督ペリクスにパウロのことを訴え出ます。彼らはパウロを「疫病のような人間、世界中のすべてのユダヤ人の中に騒ぎを起こしている者、また、ナザレ人たちの異端のかしら」と言います。パウロが、またパウロが伝えていた福音のメッセージがどんなに大きな力を持っているかを逆に証明しているかのようです。
 パウロはこのような訴えに対してとても落ち着いて応答します。自分は先祖たちも信じ仕えていた神に仕えているのであり、この十字架・復活の主イエスについては旧約聖書の中にまさに約束されていたことだったのだ、と語ったのでした。彼はまさにその信仰のゆえに、また彼が神にあっていだいていた望みのゆえにそこに立たされていたのです。