使徒行伝22:1~11

旅をつづけてダマスコの近くにきた時に、真昼ごろ、突然、つよい光が天からわたしをめぐり照した。わたしは地に倒れた。そして、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』と、呼びかける声を聞いた。(6~7)

 パウロはエルサレムで捕らえられた時、ローマの千卒長に頼んで、怒り狂って興奮している群衆に話をすることを許してもらいます。そしてパウロはヘブル語で人々に語りかけます。パウロを糾弾し、大声を上げていた人たちの中には、パウロが何をしたのかわからないまま、群衆の騒ぎに乗っていた人たちも多くいたと思います。人々は静かになってパウロの話を聞きます。
 そしてパウロは自分の証しを始めたのでした。自分が主イエスに出会う前どんな者であったのか。そしてどのように主イエスに出会ったのか。パウロは小さい頃から律法を学び、熱心にそれを守って生きていました。そして主イエスを信じる者たちを迫害していました。けれども、ダマスコに向かう途中で、主イエスが「サウロ、サウロ」と彼に呼びかけ、彼に出会ってくださったのです。その時、パウロは、自分が激しく反発していたナザレ人イエスこそが自分たちがずっと待ち望んでいた救い主キリストであることを知ったのでした。