使徒行伝16:1~5

次にルステラに行った。そこにテモテという名の弟子がいた。信者のユダヤ婦人を母とし、ギリシヤ人を父としており、ルステラとイコニオムの兄弟たちの間で、評判のよい人物であった。(1~2)

 ルステラとはパウロが歩けなかった男を歩けるようにしたことを契機に町の人々がバルナバとパウロのことを神々だと言って、いけにえをささげようとした町です。その町にテモテという青年がいました。おそらくこの時、二十代から三十代初めくらいの歳だったのでしょう。テモテは若かったのですが、祖母、母と受け継がれた信仰の家系の中で育ち、周辺の町々にもそのよい評判が広まっていました。
 パウロは自分の助手としてテモテをもチームに加えます。若いテモテを実践の場で訓練したいと思ったのかもしれません。テモテは割礼を受けていませんでした。そこでパウロは良い働きができるようにとテモテに割礼を受けさせました。パウロは割礼を受けているユダヤ人たちの間でもテモテが良い働きができるようにと願ったのです。割礼を受けることが救いのための条件になると思っていたのではありません。ユダヤ人たちに無用のつまづきを与えたくなかったのです。