使徒行伝12:1~11

教会では、彼のために熱心な祈が神にささげられた。(5)

 教会の歴史の中で最初の殉教者はステパノでしたが、十二弟子の中で最初に殉教したのは、ゼベダイの子らの一人ヤコブでした。ヤコブはガリラヤ湖の漁師でしたが、兄弟ヨハネと共に主イエスの弟子となりました。けれども、ヤコブは教会に対するヘロデ王の迫害の中で斬り殺されたのでした。ヘロデは、次にペテロをも捕らえ、殺そうとしていました。
 教会ではペテロのために熱心な祈りが神にささげられていました。ヤコブの時には祈っていなかったということではないでしょう。神はヤコブとペテロ、それぞれに特別な計画をもっておられました。
 ペテロは二重のくさりにつながれて、ふたりの兵隊の間で寝ていました。しかし、神はその御使いを遣わして、彼を救い出してくださいました。どんなくさりも、何重もの扉も、神が救い出されるときに、ペテロを閉じ込めておくことはできませんでした。ペテロは夢を見ていたかのようでした。けれども、主は本当にペテロを救い出してくださったのです。