使徒行伝8:1~8

さて、散らされて行った人たちは、御言を宣べ伝えながら、めぐり歩いた。(4)

 教会に対する迫害はまず神殿の管理をしていたサドカイ人を中心に起こりました。しかし、ステパノが神殿と律法とを否定するかのような説教をするのを聞くに及んで、パリサイ人たちからの激しい迫害が起こります。パリサイ人たちは律法を守ることに大変熱心だという自負がありました。けれどもステパノは、彼らが律法を守っていない、律法を守らなかったら、律法を与えられていても何にもならないと、大胆に彼らの過ちを聖書から説き明かし、指摘しました。冷静にステパノの話を聞いたなら、謙虚になって悔い改めるべきでした。しかし、彼らは御言を聞こうとしませんでした。
 エルサレムに起こった迫害で、主イエスを信じる人たちは散らされてしまいます。ただここで散っていったのは、主イエスを信じた人たちの中でギリシャ語を話す人たちだったようです。しかし彼らは散らされた先で人々にキリストを宣べ伝えました。ピリポもそんな一人でした。福音は迫害の中にあっても、さらに広がっていったのですた。