使徒行伝5:1~11

ペテロは言った、「あなたがたふたりが、心を合わせて主の御霊を試みるとは、何事であるか・・・」。(9)

 聖霊が注がれて教会はスタートしました。そして多くの人々が主イエスを信じ、バプテスマを受け、心を一つにして、主を礼拝していました。しかし、教会に何の戦いも問題もなかったわけではありません。権力者たちは弟子たちを脅し、黙らせようとしました。また教会の中にもいろいろな問題が起こってきました。
 この五章で取り上げられているのは教会の中の罪の問題でした。アナニヤとサッピラは、バルナバと同じように自分の資産を売って教会に献金を持ってきました。大きな額の献金だったと思います。しかし、そこに嘘がありました。彼らにとっては小さな嘘・ごまかしだったのかもしれません。彼らは地所を売って、一部を自分のもとに残しておきながら、全部だと言って献金をしたのでした。「全部ではありませんがこれだけを献げます」と正直に言えば何も問題はなかったのです。しかし彼らは心を合わせて嘘をつきました。神を欺き、主の御霊を試みた彼らは同じ日に、裁かれて死んでしまったのでした。