使徒行伝3:1~10

ペテロが言った、「金銀はわたしには無い。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」。(6)

 エルサレムの神殿に入ると、最初は広場に出ます。その広場は異邦人の庭と呼ばれて、異邦人たちが祈りをささげ、礼拝をする場所でした。異邦人はそれより奥には入ることはできません。その異邦人の庭の奥に「婦人の庭」があり、イスラエルの女性たちはそこで神さまを礼拝しました。その奥にはイスラエルの庭という場所があり、そのイスラエルの庭の中に、神殿の本体である聖所がありました。美しの門は、婦人の庭からイスラエルの庭に入っていくための門です。イスラエルの男性が主を礼拝する時には必ずその門を通ります。しかし、そこに毎日運ばれてきて、置かれていた一人の男がいました。彼は生まれながら足が悪くて、歩いたことがありませんでした。彼はそこで物ごいをしていました。そこはこじきをするには一番よい場所だったのでしょう。しかしそこを通ったペテロは「わたしにあるものをあげよう」と言い、イエスさまの名によって彼を歩かせたのでした。主イエスは彼の生涯を全く変えてくださったのです。