使徒行伝1:1~3

イエスは苦難を受けたのち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、四十日にわたってたびたび彼らに現れて、神の国のことを語られた。(3)

 今日から使徒行伝に入ります。この書物は「テオピロよ」という呼びかけで始まります。使徒行伝は、テオピロという人物に献じられたもので、ルカによる福音書の続篇です。福音書は主イエスの生涯とその教えについて書いていますが、この使徒行伝は、主イエスが復活・昇天された後、教会がどのように始まり、その働きを展開していったかが記されています。
 主イエスは苦難を受けて死なれましたけれども、三日目によみがえってくださいました。しかし、主イエスはすぐに天に帰られたのではなく、四十日にわたってたびたび弟子たちにご自身をあらわされました。それは、自分が確かによみがえって生きていることを示すためでした。また主イエスはこの四十日間に弟子たちに神の国のことを教えられました。神の支配がどのようなものであって、そこに生きるということがどういうことかをさらに弟子たちに語るためにこの時が必要だったのです。